学童愛育の書
皆さんこんにちは。
今日は『学童愛育の書』をご紹介します。
『学童愛育の書』
丸山敏雄著
新世書房/定価¥1,100(税込)
B6判 368ページ
いつの時代も、
子育てに関しては悩みや不安が尽きないものです。
かけがえのないわが子だからこそ、
つい心身の成長具合や学力などを他の子供と比較して、
不安になったり心配したりしてしまう。
子を持つ親であるならば、
誰しも一度はそんな経験があるのではないでしょうか。
また〈親の心子知らず〉と言われるように、
わが子を思う気持ちがなかなか通じず、
思い悩むこともあるでしょう。
著者であり、
倫理研究所の創立者である丸山敏雄が発見した 純粋倫理という生活法則の中に、
「親子相関の原理」があります。
子は親の肉体と精神をそのまま受けつぎ、
これを実演するということです。
おおよそ小学校を出る頃までの子供の、肉体の欠陥・病気および精神の異常・悪癖などの原因は、共に全部、その両親および祖先(またはこれに代わるべき者)の不自然な生活の反映であって、子供自身にあるのではない。ゆえに子供の病気・くせなどは、その両親が、その原因となっている心や生活を改めれば、子供自身には指一本ふれずにして、みごとに解決する。(本書「はしがき」より)
また、子育てにおける親の心のあり様として、
著者は次のようにも述べています。
子供たちに絶対の信頼をかけて、ようようたる希望の中に励まし力づけて、子供の個性を伸ばしてゆくことにけんめいになることです。どんな場合でも、いらぬ心配をしたり絶望したり悲観したりしてはなりません。
よければよいと喜び、悪ければ悪いで喜ぶ。そして心をゆるめず、高く明るい方向に導いてゆくことです。(本書P.159「教育迷信」絶対信頼より)
わが子の将来を心配したり、
悲観したりせず、
あたたかい愛情を傾け絶対的な信頼を寄せること。
この心持ちが、子育てにおける親の“はじめの一歩” であり、
子供の無限の可能性を引き出す秘訣でもあります。
本書では「親子相関の原理」を分かりやすく解説しながら、
子の反抗、遊び、いたずら、病気、学習、不良化、受験など、
子育てにおける様々な心配事をとりあげ、
その時々の親としての心得を具体的に説いています。
また、子供の個性を伸ばし、生きる力を育むために、
家庭、学校、社会がなすべき教育の本質に迫ります。
昭和26年に発刊されて以来、
多くの方々にご愛読いただいてきた本書は、
著者が『無痛安産の書』『育児の書』(共に新世書房)に続いて著した人間教育の書であり、純粋倫理に基づく家庭教育の原典です。
ぜひご一読ください。
《目次より》
はしがき
親子相関
親の願い
親の倫理
のびゆく子供
愛は妥協なく
叡知の愛
片寄りやすい親の愛
おぼれやすい親の愛
子供の遊び
子供の悪遊び
教育迷信
勉強の秘訣
愛児の師に対する父母の尊敬
病身の子は親孝行者
子供の新しい健康法
個性と性癖
学校と家庭とどちらが大切か
「そだて」と「おしえ」
子供のしつけ五カ条
勉強せぬ子と真の個性
子供の不良化をどう防ぐか
不良化防止の根本方策
入学試験について
再改定にあたって
本書は倫理研究所ホームページ内
「倫理の本棚(オンラインストア)」よりお申込みいただけます。