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幸福へのブレイクスルー ―病気がくれた贈り物Ⅱ

皆さんこんにちは。

今日は『幸福へのブレイクスルー』をご紹介します。

 

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『幸福へのブレイクスルー ―病気がくれた贈り物Ⅱ』
田中範孝著
新世書房/定価¥1,000(税込)
B6判 208ページ

 

著者は『蘇るこころとからだ』で、
病気は人生を輝かせ、
人生に深い喜びをもたらすありがたいメッセージであることを、
そして、病気が発するメッセージを読み取り、
それぞれの生き方に反映させることの大切さを著しました。

その続編となる本書では、
いかにして直面する問題を乗り越えるかに主眼をおいて、
膠着する現状を突破(ブレイクスルー)するにはいったいなにが大切なのかを明らかにします。

例えば、病気をはじめ、様々な苦難に直面したとき、
二進も三進もいかなくなるときがあります。

「自分ではどうしようもない…」
「こうなってしまっては仕方がない…」
「自分はなんて弱い人間なのだろう…」

と思い続けるあまり、事態は一向に変わらないばかりか、
どんどん悪化してしまうことも少なくありません。
そこで、著者は言います。
そうした人々の心意に通底するのが、
思い込みやこだわりといった、自分で作り上げた「常識」ではないかと。

 

 苦しいときはニッコリ笑ってみることです。苦しいとき、だれが笑えるかというのが常識でしょうが、常識に振り回されていては、いつまでたっても苦境から抜け出すことはできません。
 窮地を脱する難関打開の道は、常識を超えるような実践にしてはじめて可能。笑えない状況だからこそ「ニッコリ」なのです。(本書p.118)

 

常識に囚われている間は、常識を破る発想は生まれません。
常識を超える一歩を踏み出すことが、
行き詰まりを打開し、物事を飛躍的に前進させることにつながります。

「夫婦が心を合わせること」(一致)
「あるがままを受け容れること」(受容)
「こだわりや執着を捨てること」(捨我)
「苦しい時こそ『ニッコリ』笑うこと」(明朗)
「どんな場面でも感謝の言葉を発すること」(感謝)
「自分のやりやすい道より、『バカみたい』と思うようなことに思い切って踏み出してみること」(転換)

これらはいずれも降りかかる災難が大きければ大きいほど、
常識を超える実践となるでしょう。
しかし、そこにこそ難局を打開し、
新たな地平を開くブレイクスルーの真骨頂があるのです。

本書では、「一致の章」「受容の章」「捨我の章」「明朗の章」「感謝の章」「転換の章」と六つの章を設け、
それぞれの章ごとに主に病気を乗り越えた方々の事例を紹介しながら、
喜びの人生を実現する「超常識の一歩」の要諦をお伝えします。

ぜひご一読ください。

 

 じつは、目の前のことは自分に必要があって起きていることかもしれません。だとすれば、自分が招いているといってもいいかもしれません。
 だから、決して他人のせいにせず、笑顔で受けとめて、とりあえず、一歩を踏み出してみること。
 それがブレイクスルーの一歩なのです。
 人の幸福の立脚点は、今、ここです。
 「今」というときを、「ここ」という場を喜んで受け入れる。
 すべてが必然、すべて必至。
 なるべくして今があり、あるべくして、この場に在る。
 そう思い、そう受けとめて、目の前の人や物を大切にして生きるところに幸福の舞台は開かれていくようです。(エピローグより)

 

 

《目次より》

一、一致の章

1 心を合わせたとき、予測を超えた力がはたらく
2 自分のいい分を捨てると、追い風が吹き始める
3 一致とは相手の心そのままを頂戴すること
4 父の命と母の命の融和が子どもの生命力を引き出す
5 宇宙と呼吸を合わせる生活を

二、受容の章

1 グチや不満は毒素となって自分に返り、体を壊す
2 腰痛は置かれた状況を受け入れられない、体からの警告
3 対者のすべてが我がものとなる「受容」の醍醐味
4 無心に徹するとき、師のすべてが流れ伝わる
5 過去のすべてを受け入れたとき、心も体も癒された

三、捨我の章

1 「自分がかんばらなければ」という思いを捨てる
2 人をあてにし、人にあてにされてこその人生
3 「障害」にこだわる「我」を捨てたとき、子どもの個性が花開く
4 解決の妙手はしがみついた手を放すところに生まれる

四、明朗の章

1 朗らかに笑うところに難関打開の道がひらける
2 喜びが喜びを生む「場」の効果で乳癌も癒える
3 太陽を仰ぐのは太陽といのちをむすぶ行為
4 いっていると、その通りになる

五、感謝の章

1 過去のくびきをほどいてあげれば人は楽に生きることができる
2 感謝の言葉を口にすれば感謝したくなる現象が訪れる
3 どんなときも感謝を忘れない人を周囲は応援する
4 問題を解き明かす鍵は、問題そのものより自らの掌の中に

六、転換の章

1 バカみたいなことに人生転換の決め手がある
2 百日のトイレ清掃に踏み出した一歩からすべてが変わった
3 プラス思考を超えるブレイクスルー思考
4 喜びを向こうに押しやれば自分に返る

 

※本書は現在販売しておりません。(2016.10.17記)

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