倫理の本棚ブログ

倫理研究所の出版物をご紹介します。

りんりブックス「心のレッスン」Part 1~ Part 3

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丸山敏秋著
新世書房/定価各¥300(税込)
B6判 62~66ページ

 

本書の表紙をめくると、こう書かれています。 

 

 21世紀はまちがいなく「心の時代」です。
 自分自身の内なる心にもっと目を向け、思いや感じを大切にして生きることが求められます。
 心の内実が人生の質を形成するのです。
 深く生きるためには、ダイナミックな心の動きをしっかりと見つめて、心のクセや偏りを改めていくトレーニングが必要でしょう。
 そんなトレーニングを、本シリーズでは「心のレッスン」と呼んでみることにしました。(「『心のレッスン』シリーズについて」より)

 

心に関して、著者が折に触れて感じ考えた事柄の中から、
心のレッスンとなる課題を綴ったものが、本シリーズです。
「心にひびく」「心がなごむ」「心がときめく」などのキーワードで章立てされ、それぞれが、心の豊かさを築くためのヒントに満ちています。

 

 ピアノのレッスンでは、ひたすら「いい響き」に耳を傾けてゆっくり弾けば、自然に力が抜けていくと教えられました。なるほどその通り、生き方でいえば、「うまくやろう」とか「早くやろう」でなく、「自分のいちばんいいものを発揮しよう」と心がけ、ゆっくりとリラックスして取り組むことが、自分をもっとも輝かせることになるのです。(Part1「心にひびく」より)

 笑みや「ほほえみ」を目にすると心がなごむのは、そこに相手の素直な共感のサインを読み取るからでしょう。心のなごみを欲するならば、まず自分から美しい「ほほえみ」を磨くよう努めたいものです。その共感のサインが相手に映れば、やがて自分に返ってくるのですから。(Part 2「心がなごむ」より)

 心がときめくのは、恋をしたときだけではありません。仕事においても、趣味に興じるときも、ときめきを感じるものです。(中略)心をときめかせるには、自分の側に求めるものがなくてはなりません。期待や、夢や、ロマンや、憧れを大きく燃やすことが、ときめきをもたらしてくれます。その日暮らしの成り行き任せでは、心のときめきなど味わえません。(Part3「心がときめく」より)

 

自分の心のトレーナーは、常に自分自身です。
現代という難しい時代をたくましく生き抜くために、
「心のレッスン」に挑んでみてはいかがでしょう。
62~66ページと手ごろなサイズに凝縮された味わい深い教養を、
日々の実践の糧としていただけたら幸いです。

 

《目次》

Part1

1心がおどる‐感動は「いのち」の躍動
2心にひびく‐ピアニシモが輝く生き方
3心がかよう‐ひとつながりの世界に生きる
4心にしみる‐静寂に向き合う 

Part2

1心をこめる‐エゴの祈りと無私の祈り
2心をくむ‐理解と共感のハーモニー
3心がなごむ‐ユーモア感覚を養う
4心にきざむ‐トラウマを超えて生きる

Part3

1心がときめく‐未知との遭遇を楽しむ
2心にひめる‐露顕の風潮へのアンチテーゼ
3心をくだく‐大いなる憂いを深める
4心をみたす‐無欲は大欲に似たり

 

※本書は現在販売しておりません。(2016.10.17記)

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