倫理の本棚ブログ

倫理研究所の出版物をご紹介します。

「心を探る」生き方リサーチ⑤ 日本人の底力

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倫理研究所
倫理研究所/定価 ¥500(税込)
B6判変形 80頁

 

「日本人らしさとは?」と聞かれたら、
あなたは何と答えますか?
「勤勉」「実直」「親切」「謙虚」「曖昧」「協調的」など、
日本人を評する言葉はたくさんあります。
納得できるものもあれば、
昨今の風潮をみると首を傾げたくなるものもあるでしょう。
実際、私たちはどのくらい「日本人」のことを知っているのでしょうか。

倫理研究所では「日本人らしさとは何か?」というテーマで、
10代から60代の日本人1,123人を対象にアンケート調査を実施、
その結果を本書にまとめました。
調査にあたっては、
日本人の気質、価値観、世界観、倫理観を100のキーワードに落とし込み、
①実感度(日本人全般に「当てはまる」と考えるもの)
②合致度(自分も「当てはまる」と考えるもの)
③重視度(今後も守るべきと考えるもの)
に分けて質問しています。

その結果、日本人として守るべき資質が見えてきました。

 

実感度、合致度、重視度から分析される「日本人の美点」ランキング

 第1位 …… 盗みを嫌う

 第2位 …… ものを大切にする

 第3位 …… 礼儀正しい

 第4位 …… 人に優しい/親切

 第5位 …… 伝統を大切にする

 第6位 …… 規則を守る

 第7位 …… まじめである

 第8位 …… 欺く、裏切る、嘘をつくことを嫌う

 第9位 …… 使命感、責任感が強い

 第10位 …… 誠意や誠実さを重視する

(ランキング「守るべき資質」より)

 

本調査は東日本大震災が起こる1ヶ月前に実施しましたが、
「盗みを嫌う」「礼儀正しい」「人に優しい」「誠意や誠実さを重視する」など、
震災時に世界から賞賛された国民性は、そのまま調査結果にも表われています。
外国が見つめた日本人の美点は、日本人も美点としてとらえているようです。

 

 しかし、その一方で、誰もが感じてきた「日本人らしさ」に翳りが差し始めているという現実もおさえておかなければならないことではないでしょうか。意識の上では日本人はかくあるべきものと思いつつも、現実の生活の上では、それとはるかに乖離した日本人の実態がある。じつはそこにこそ今の日本が抱えている問題があるといってもいいかもしれません。(「エピローグ」より)

 

本書では、歴史・文化・伝統の要素にも焦点を当て、
海外の視点や、日本が生んだ歴史上の偉人たちの姿、
皇室の存在や日本人の神観などを紐解きながら、
日本人の美点に限らず、
弱点とも言える「変えるべき」気質や性質についても考察しています。

日本人の特質と通底する精神とは何か。
そして、未来に資する日本人像とは何か。

調査で得られた客観的な数値に照らして探ります。
ご一読ください。

 

《目次より》

プロローグ
   日本人ってダメなの?

日本人に訊いた「日本人とは?」

日本人らしさって、なに?
   日本人意識の背景考察

祈りの存在としての皇室

八百万の神と日本人

伝えたい、尊敬される日本人

日本人も驚く、海外の日本人評価

日本人堕落論

日本人の課題・改善点

エピローグ
   日本人の「私」がどうあるべきかを問え

 

 

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