倫理の本棚ブログ

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おかあさん―至純な母性のよみがえりを求めて

皆さんこんにちは。

今日は『おかあさん』をご紹介します。

 

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『おかあさん―至純な母性のよみがえりを求めて』
丸山敏秋著
新世書房/定価¥1,000(税込)
B6判296ページ

 

本書の「はじめに」において、著者は次のように述べています。
 
 

 この本では「おかあさん」(母、母親)について、いろいろな角度から見つめていきます。結論めいたことを先取りして言えば、「おかあさん」の本質は「自己を超越した無尽蔵な愛」だと思われます。月並みな言い方かも知れませんが、そうした愛こそが昔から至純の母性とされてきました。

 ところが今日では、無尽蔵な愛が発揮できない母親が増えたり、至純な母性が歪められたり、母と子のつながりが薄れていく傾向にあります。ゆえに改めて「おかあさん」の本質を認識し直す必要があると思うのです。子を持つ親としての「おかあさん」と、わが命の元である「おかあさん」との両面にわたって。

 

 

近年、子育てに不安やストレスを抱える母親が増加傾向にあるといいます。
また、実の親による子への虐待や、子が親へ刃を向ける事件など、
耳を塞ぎ、目を覆いたくなるような様々な問題が多発しています。

母性を磨き高め、母子のつながりを深めることが、
今日の日本で強く求められているとして、
著者は本書を上梓しました。

本書には多くの偉人や著名人のエピソードが登場します。

吉田松陰を支えた家族愛、
幕末の和歌に込められた母心、
二宮尊徳淀川長治の亡き母への思い、
高倉健ビートたけし樋口清之が語った母との思い出、
歌人・五島美代子の亡き子への思い、
出撃を控えた特攻隊員たちの母への遺言、
「国の母」としての美智子皇后陛下の祈り心……等々。

「わが母」「わが子」について綴られた多くの資料を読み解きながら、
子を思いやる母親の慈愛の深さや、
母を慕う子の純情について、
そして、それらに通底する「親と子の見えないつながり」について、
母子が真につながるための実践のあり方についてお伝えします。

母子をつなぐ愛の本質に気づいたときに、
自分を取り巻くもののすべてが輝きを増します。
いつの時代も強く、やさしく、あたたかい「おかあさん」について、
読者の皆様が改めて見つめ直し、
親子のつながりの大切さを再発見する一助となれば幸いです。
ぜひご一読ください。

 

《目次より》

第1章 男たちを支えた「おかあさん」

 幕末の偉人を育てた母
 1.親思う心にまさる親心―吉田松陰の母
 2.良妻賢母の鏡―藤田東湖の母

 母の思いが原動力
 1.無念の叫び声―二宮尊徳の母
 2.母のために生きる―桜沢如一の母
 
3.母を愛し抜いて―淀川長治の母

 ユニークな母親たち
 1.ついたてと宝塚―津本陽森毅の母
 2.辛抱」を教えた母―高倉健の母
 3.ねだる母の真情―ビートたけしの母
 4.記録は最高の贈り物―樋口清之の母

第2章 母と悲しみ

 子供たちの母へのまなざし
 1.詩に描かれた「おかあさん」
 2.消えてしまった母への追慕

 「母の歌人」の深い悲しみ
 1.「暗い芽」を心に秘めて
 2.悲嘆に耐え抜きながら

 永遠の別れと消失の悲しみ
 1.母への遺言
 2.突然消えた娘に捧げる

第3章 国の母の祈り

 母なる大地の神を崇める
 1.大地に異変が起きている
 2.イザナミとアマテラスの威力

 皇室と皇后陛下
 1.皇室の持つ和合の力
 2.国母と呼ばれた光明皇后
 3.平成の御代の皇后陛下

 美智子皇后陛下の祈り
 1.二度の苦しみを乗り越えられて
 2.母親としての皇后陛下
 3.平和安寧の祈りを捧げて

第4章 母とつながる

 慈母と鬼母
 1.慈母に安らぐ子供たち
 2.狂乱する鬼母たち

 純情な心に立ち返る
 1.杜子春の叫び
 2.親と子の見えないつながり
 3.父母の慈愛に触れる
 4.母親とつながる体験

第5章 母性のよみがえり

 1.母性は本能ではないのか
 2.平家らいてふが発見した母性
 3.主婦は仕事をしない女性なのか―フェミニズムの誤り
 4.母性原理の時代へ

 

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