倫理の本棚ブログ

倫理研究所の出版物をご紹介します。

新世(2017年3月号)

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倫理研究所/¥200
A5判 112頁

 

一組の男女が巡りあい、縁あって結婚すると家族が誕生します。
新たに伴侶の両親との関係が生まれ、
子供を授かれば親になります。
しかし、違った環境や家庭で育った二人が一緒に暮らせば、
互いに合わない面が目に付くこともあるでしょう。
そこを如何にして合わせていくかが、夫婦円満の秘訣です。
夫婦の心が一つになったとき、家庭の土台が固まり、
両親や子供との関係も豊かに育まれていきます。

2月号の特集は「夫婦のつながり 親子の絆」です。
夫婦が互いに心を寄せ合い、良い関係を築くことで、
親や子供、祖父母や祖先との絆が深まり、
円満な家庭づくりや、家の継承、
事業承継へとつながった3名のレポートを紹介します。

 

 子供が問題を起したときは、親自身が先ず日頃の生活を冷静に振り返ってみることです。夫婦の関係はどうでしょうか。夫婦で温かな挨拶を交わしていますか? 特定の人を嫌ったり、遠ざけたりしていないでしょうか。

 夫婦は一組の向かい合った鏡のようなものです。子供に何かしらの問題が起きたとき、「君がしっかり子育てしないからだ」「あなたが協力してくれないからよ」と、どうしても相手のせいにしがちです。しかし、ここが肝心要です。お互いが自分を振り返り、相手の足りないところは補い合ってみましょう。この努力が自分を成長させます。(中略)夫婦の関係改善は、子供にも反映されていくのです。もちろん、子供は親夫婦のよいところもまた、そっくりそのまま受け継いで育つのは言うまでもありません。(「まとめ」より)

 

「まとめ」では、夫婦の関係が家庭や子供にどのような影響を及ぼすのか、
具体的な事例をもとに紹介し、
良いつながりを生む実践のポイントを解説しています。

連載の「新世言」では、
元寇への鎌倉幕府の対応を例に挙げ、
地震をはじめ予測不能な自然災害が頻発する時代を生きる上で、
私たちが実践すべき三つの備え、
「物の備え」「行動の備え」「心の備え」について提言しています。

純粋倫理の学びと具体的な実践を記した「実践の軌跡」では、
重い病を受けとめ、夢や目標の実現をめざした母親と、
それを支えた娘による実践と心の交流の体験、
また、後継者倫理塾に参加し、事業の易(変えなければならないもの)と、
不易(変えてはいけないもの)を学ぶことで、事業承継の決意を固め、
堅実な事業経営を実現した体験について、
解説を添えてお伝えします。

 

《目次より》

巻頭言
・新世言「安心のための『三つの備え』」丸山敏秋(倫理研究所理事長)

巻頭連載
・歩み続けるひとびと「気と骨」(84)-井上晃雄(株式会社福助屋商店社長)

特 集
・夫婦のつながり 親子の絆

  ・レポート「娘夫婦が祝ってくれた金婚式」
  ・レポート「家の継承といのちの誕生」
  ・レポート「お母さん、産んでくれてありがとう」
  ・まとめ「家庭のよき空気をはぐくもう」

連載
・実践の軌跡

  「有言実行の母に導かれ、夢を実現」
  「全顧客を大切に。父の精神を引き継いで」
・明日へのエール27「変革をチャンスに変えよう」
・グローバル時代の倫理運動5「南カリフォルニア倫理法人会①」
・わくわく子育て親育ち14「竹の如く、強くしなやかに。挨拶で日常に節目を」
・美しきあきつしま3「海の集落 舟屋の暮らし 京都府伊根町
・古典を旅する3「浦島 夫婦の契りの物語」安田 登(能楽師)
・大地に生きる3「森の働き者 ノネズミ」宮崎 学(写真家)
・心を伝える美しい日本語 山下景子(作家)
・世界の家族ごはん3「アラスカ編」
・私の家族3「マゴたちのこれから」椎名 誠(作家)
・和食のある食卓3「タイで精進料理講習会」藤井まり(精進料理研究家)

 

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