倫理の本棚ブログ

倫理研究所の出版物をご紹介します。

朝の教養2、朝の教養3

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『朝の教養2』『朝の教養3』
倫理研究所
新世書房発行/定価 各¥1,100(税込)

倫理研究所では、倫理法人会会員企業の朝礼用テキストとして、
『職場の教養』を毎月発行しています。

『職場の教養』では多彩な話題や事例を題材として、
社会人としての基本ルールや、仕事に対する心構え、
職場人の行動指針などを提供しています。
毎朝、全国の会員企業65,000社で活用され、
活力あふれる職場づくりのお手伝いをさせていただいています。

その『職場の教養』のエッセンスを、
より多くの方々にお伝えすべく単行本化したものが本書『朝の教養』です。
これまでに蓄積された『職場の教養』の膨大な原稿の中から厳選し、
加筆・修正を施して100篇にまとめています。

採り上げたテーマと実践の心構えは、
整理整頓の効用、優先順位のつけ方、正しい言葉の使い方、
逆境に打ち勝つ心のあり方など、多岐にわたっています。


心を磨く座右の書として、
自己研鑽の一助として、ご愛読いただければ幸いです。

内容の一部をご紹介します。

 

朝の利用法

 みなさんは朝の時間を、どのように過ごしているでしょうか。早く目が覚めても寝床の中でいつまでもぐづついていたり、朝食もそこそこに飛び出したりということはないでしょうか。
 職業、地位、年齢などに関係なく、すべての人に平等に与えられているのが時間です。ちょっとした時間の使い方一つで、自分の才能や能力、個性を、今まで以上に伸ばしていくことができるのです。
 たとえば毎朝きちんと起きて、五分でも十分でも体操や読書を続けたとします。それだけでも一年間で約三十時間とか六十時間という時間になるのです。
 朝は最も集中力の高まる時であり、一日のスタートでもあります。朝の時間を有効に使えたかどうかが、その日一日を、あるいは人生全体を大きく左右することになるのです。

 

今日の心がけ/朝を有効に使いましょう(『朝の教養2』より) 

実践力

 斉の桓公(中国、春秋時代、斉の十五代の王)が読書をしていると、庭先で仕事をしていた車大工が声をかけてきました。
「その本はどなたがお書きになったんですか?」
「昔の聖人が書いたものだ」
「その方は今もご健在で?」
「いや、とっくに亡くなられた」
「それじゃ、お読みになっているのは、昔のカスみたいなものですね」
 桓公はムッとしましたが、車大工はさらに続けてこう言います。
「たとえば、車の軸受をぴったり作るコツは、言葉では説明できません。口を酸っぱくしてせがれに教えておりますが、なかなか覚えません。昔の偉い人も、本当に肝心なことは言葉で残せなかったのではないでしょうか。してみると、今お読みになっているその本は、昔の人のカスみたいなものではないでしょうか」
 これは知識万能に対する警告とも言えます。どんな名著もしかり、これをただ読むだけでは何一つ身についたとは言えません。日々の生活の中で実際に行なってみて、どこまで咀しゃくできるかが問題なのです。

 

今日の心がけ/学んだことは実践しましょう(『朝の教養3』より)

 

 

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