~丸山敏雄のふるさと~ 天和ガイドブック
倫理研究所編
倫理研究所発行/定価¥500(税込)
B6判 64頁
倫理運動の創始者・丸山敏雄は、
福岡県上毛郡合河村天和(現在の豊前市天和)に生まれました。
豊前市は、北は瀬戸内の周防灘に面し、
南は奇勝・耶馬溪に隣接する海と緑に囲まれた自然豊かな田園都市です。
「天和」は江戸時代前期の天和年間に開墾された里で、
丸山敏雄の祖先はその当初から定住していました。
なだらかな傾斜に田畑が広がり、その先に流れる岩岳川からは、
豊前の象徴である霊峰・求菩提山を眺めることができます。
平成17年、倫理研究所の創立60周年を記念して、
丸山敏雄の生家が天和に復元されました。
それを機に制作された本書では、
日本の原風景を留める「天和」の魅力を、
丸山敏雄のエピソードを通してお伝えします。
若くして郷里を離れ、久しく帰郷を果たせなかった敏雄が、昭和二十年の晩秋から初冬にかけて、十数年ぶりに故郷の土をふんだ。その時に綴られた『訪郷記』によるならば――。
岩嶽川に沿うて上る水は美しい。
山々も清く、秋の紅葉が美しい。とりわけ櫨の紅は燃え立つやうに赤く、血しほのやうに紫だったのもある。
皆、昔のまゝの山であり、畑である。
ひさゝに訪ふふるさとは山川のさやかにはれて祭のたいこ
人のいふ言の葉ごとにしたしけれ昔ながらの国なまりかも
幼き日のたゞさながらによみがへるおくになまりやまつりのたいこ
ふるさとは山も畑も村人もたゞさながらに生きつゝはをり(第3景「ここに桃源郷あり」より)
丸山敏雄とゆかりの深い旧跡や神社仏閣、
豊かな自然や歴史のぬくもりを、
豊富な写真と案内文で紹介する、
周辺マップの付いたガイドブックです。
探訪の供として、
また「人間・丸山敏雄」に触れる導入本として、
ぜひご活用ください。
《目次》
ふるさとを詠む(丸山敏雄)
第1景 ゆたかなる国 ― 豊前
第2景 天狗が迎える駅 ― 宇島駅
第3景 ここに桃源郷あり ― 生誕地
第4景 フクロウが宿る宮 ― 合八幡神社
第5景 感恩感謝の原点 ― 天和池
第6景 霊と魂かよいあう境 ― 丸山家墓所
第7景 “こころの山”の薫り ― 求菩提山
第8景 ウナギ釣りのときめき ― 岩岳川
第9景 「常居其全」の学び舎 ―合河小学校跡
第10景 神への祈りの祭 ― 清原
第11景 天女が舞う岩 ― 岩洞窟
第12景 新婚の住みか ― 夕照山
丸山敏雄生家復元によせて
本書は倫理研究所ホームページ内
「倫理の本棚(オンラインストア)」で販売しています。